
エンタメマーケッター22年目、経営者12年目、ゆみです。→ゆみのこと
先手とは「イニシアティブ」のことである。主導権を握れ!ということである。
私は先手しかあり得ないと思っています。
後手に回ってからの勝ち筋、正直私には見えません。つまり先手必勝。先手を打つしかないのです。後手に回っても勝てるのは熟練者、名人の領域なんじゃないかなと私は思っています。すくなくとも私の実力では後手に回ったら勝てません。
先手を打つ?どうすればいいの?
仕事で先手の打ち方がまず分からない、という質問を受けます。雰囲気では分かるのです。早くやった方が良いよね、ってことだから。
「こっちは早くやれねえから困ってんだ!」とせっかちな人は言います。先手なんて打てるなら打ってるよ!と思う訳です。
1.後手に回った試合は捨てろ
先手を打つ方法。まず後手に回った試合は捨てて降りることです。
後手に回ったのに、試合を続けることが敗因なのです。続けても負ける、ここで降りても負ける、なのであれば今ここで負けた方がいいのです。後手に回った試合は負け戦、そこで謝って逃げましょう。
もう勝てないのです。どこまで言っても負けしかないのです。負けて責められて、時間もお金も体力も精神力も使うのです。それならもうやめてしまった方が良いわけです。
2.ー試合、捨てたら時間が出来る!
そこから2週間くらい続けるはずだった試合をやめてしまったのです。途中棄権。これはもうブーイングの嵐ですがもう知ったこっちゃありません。
ところで、本来なら今、試合の最中なのですが。試合を棄権してしまったので時間ができました。この空いた時間に何をするのか?
そうです。次の試合の「先手を打つ」のです。空いた時間、試合の準備の時間ができてはじめて先手を打てるのです。
3.先手を打つ、具体的方法
「先手を打つ」はふわふわして抽象・精神論なのです。だからよく分かりません。論理的、具体的に説明します。
これから起こる出来事をイメージすること
何が起こるか、事前にシミュレーションすること、それが先手を打つです。そのシミュレーション・想像が出来てないので後手に回るのです。
①まずは、カレンダーや日付が並んでるような、先の予定を見通せるものを横に用意します。
②すでに知っているわかりきった締め切りを記載します。発売日、や納品日、くらいまでは絶対に決まっているでしょう。
③納品日以前に、その手前でやらないとイケないであろう事を、想像します。
納品するには、完成しないといけない。
完成するには、テストしないといけない。
テストするには、試作品をつくらなくてはいけない。
試作品を作るには自分で作るか人に作ってもらうか決めなくてはならない。
人に頼むなら、人を探さないといけない。
人をさがすなら、提示する条件を決めないといけない。
条件を提示するなら今回の仕事の予算を決めなければならない。
予算を決めるには、仕事のゴール、出すべき利益を考えなければならない。
たとえば、ざっと考えても すぐこのくらいできます。
4.それで、いつやるの?
これらを、いつまでにやる必要があるのか?逆算して埋めていきます。日付に当てはめていく課程でさらなるタスクが思い浮かびます。そうやってリストを肉付けしながら、スケジュールをつくっていくのです。そしてできあがったスケジュールを眺めてみると・・・。
そのスケジュールはギリギリか。すでにスタート日が過ぎていた・・・。つまりもう遅延が発生した、ということに気づきます。
これはよくあります。スタートの段階で遅れているのです。ここで頑張ろう!とかスケジュールを見直すアイデアを出す、というのが悪手なのです。
最善はここで降りることなのです。このプロジェクトを諦めるのです。つまり第二試合も棄権するのです。なぜなら、もう先手を打てないのでまた負け戦確定なのです。
第二試合も不戦敗。はやく負けを認めましょう。
5.先手を打つにはかなりの準備時間が必要
皆さんが想像する以上に、先手を打って試合に勝つ(プロジェクトを成功させる)には長期のプランニング、事前の綿密な準備期間が必要なのです。
なので大体の目安として、今関わってる炎上プロジェクトはもう手遅れ。燃え切るのを待って謝るか、謝って逃げるかの二択です。
次に第二試合も始まる前から炎上確定です。今のうちに謝って、第三試合へのシフト、またはもっと優れた人物に(あなたの半分の時間でその仕事を終わらせることができる人物)バトンタッチするしかありません。
ようやく、あなたも第三試合なら、先手を打てるかもしれません。今すぐ、手前の二つを断って、次の次のプロジェクトに取りかかるのです。