師匠の真似をしながら、自分を知る

エンタメマーケッター22年目、経営者12年目、ゆみです。→ゆみのこと

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 人をどうやって巻き込んでいくか。助けてもらって自分のチームにしていくか。そんなことをうまく教えられないか?と考えていたんだけれど。

 私には私なりの方法論がある。つまりあなたには、あなたなりの方法論があるはずなのである。

それは、すずきさんにしかできないよ!

 時にアホになり、時に道化になり、時に無神経なフリをしながら、何にも考えてないフリをしながら、わちゃわちゃやってなんとなくプロジェクトを方向付けていく。

 そして誰しも、指示される、コントロールされることに多少なりとも反発があるのである。私はコントロールされるのがものすごくイヤなので、自分がされたらイヤだなということをしないように(これでも)すごく気を遣う。

 しかし「すずきさんの現場のコントロール力がやばい」とよくいわれてしまう。これは自分の反省ポイントではある。

 さて、ここまで考えてみても、後輩にアドバイスしようがないのである。

 同じことは誰も出来ない。

 太陽星座が牡牛座で、月星座が水瓶座で、金星が双子座、水星が牡牛座のA型で、昭和生まれの長男だったら、多少アドバイスできるかもしれない。

 つまり人によって、千差万別。タイプが違い過ぎるから真似できないのである。

真似できることもある

 千差万別だから参考にできるものはない、という訳じゃ無い。

 なんとか師匠や憧れの人を真似してみるのである。

 私の仕事の師匠というのは21年のキャリアの中で大きく4人いる。それぞれに個性的だが、自由でわがままなジョブスのような師匠が2名、合気道の達人のような風流な師匠が2名である。そう思うといいバランスだなと思う。

 私は牡牛座だから(という訳じゃ無いんだけどさ)コツコツすることは苦では無い。というかコツコツやる以外の方法論を知らないし、やってみても身体になじまない。だからコツコツすることの師匠はあまり必要じゃなかったのかもしれない。自分にないものを師匠に求めてたのかもしれない。

怒りを学ぶ

 ジョブスのような火の師匠達の真似は、私にはものすごいストレスである。「ふざけんな!」とか怒鳴れないからである。真似しようとすると自分が病気になってしまう。怒ることは私はすごい苦手である。怒りながら自分を傷つけてしまう。

 でも時に怒った方が良いんだろうな、と思えるようになった。だから演出として時々怒ることはあるし、意識的に腹が立ったときに「あー腹が立った。ぶん殴りたい」と口に出すようにしている。実際はそんなことしないし、出来ないのだから尚更である。しっかりと、腹が立った、と自分で口に出した方がいいのである。

 これも、内向的な私なりに、師匠の真似をして実践しているポイントである。怒ることの大切さを学ぶのである。

目と耳を養う

 風の師匠達の身のこなしや人を見ている時のするどい観察眼。やさしい口上、さらには何も言わずとも人心を風にのせて進めていく様子も到底真似できないと思う。とにかくよく人を見ている。人がどんな言葉や行動を欲しているか、をつぶさに見て発見してしまうので、そのテコが最大に働くポイントを上手に押していく。

「すずきくん、君が無理してやるより、やりたい人にやらせてあげたほうがみんなハッピーなんじゃないかな?」みたいなことで私の荷物も下ろして、荷物を背負って成長したがってる人に譲らせてしまうのである。

 正直、横で見てると手品である。でも自分の中にも風のエレメントがあったので「あー、そういうのズルいと思ってやってなかったけど、自分でやるばっかりじゃないんだなー」と腹落ちしたこともあった。

習ってきたことの掛け合わせ

 元々持っていたコツコツとした土の属性、裏に隠れていた風のような男、まったく持っていなかった自分の感情を裸にする火の性質。

 これらが混ざり合って、すずきの仕事のスタイルが確立しているのである。

 結局は自分のこれまでの師匠を通して自分を見るのである。自分を知ることが、戦術の最初の一歩なのである。

 「わたし」をある程度分析し尽くさない限り、他人を理解することは出来ないのである。他者を愛すためにまず自分を愛するのである。