新しいクリエイティブとの出会いがプロデューサーの最大の仕事である

今日は音楽イベントを見学し、資料をあれこれ渋谷パブリッシングブックセラー(SPBS)で購入して、新ネタ発掘デーであった。

なぜなら、新しいプロジェクトを数件まとめて進行しているが、

そこで私が感じている最大の問題は、新しいアーティスト、クリエイターの発掘だからである。

常に新しい才能、新しい表現の発掘が大切なのである。

ほんとクリエイターってのはすぐに調子にのる人種で、売れるとすぐフィーが高額になってしまうのである。

私の様な万年零細プロデューサーは、、デビュー仕立ての最初の仕事をお願いした時から、5年で10倍の見積もりになってびっくり、みたいなそういうことに直面する。

まあそういう愚痴は置いておく。

なぜなら金額アップはいいことだからである

若手・旬のアーティスト、クリエイターは自分の「とがり」で勝負しているからである。

そのとがりがそのまま通用する、旬でいられるのは通常は短期間だからである。

その中である程度の実績を積み上げきらなければならないし、ある程度稼ぎきらなければならないのである。

安い仕事を詰め込んで消耗しているとあっというまに年をとってしまうからである。

でもそのフレッシュな魅力、誰にも見つかってない原石のクリエイションを見つけるのは、プロデューサーの最大の楽しみの一つである。

ここを手抜きしてはいけないのである。

多少わがままで腹が立っても

「てめえこのやろう、ほとんどのお膳立ては俺がやってるだろう!」

と怒鳴らないで

「うんうん、すばらしい作品になったね」と言ってあげないといけないのである。

自分のブームが去ってからが本番である

自分も旬が過ぎでだんだん分かってきたこと、

再現性のある思考と技術で、もう一度クリエイションを考え直すのである。

仕事のボリュームや引き受け方、

一つ一つの仕事を大事にすること、

自分らしさと、市場のニーズ、顧客やスポンサーの悩みのバランス、

そういったことを踏まえて、

経験と優しさで包み込んで、

もう一度、物作りを考え直すのである。

そういう熟練のクリエイターの再発見、もう一度の出会いの発掘も大切なのである。

このどちらもの出会いの発掘をサボると、プロデューサーは自分の首をしめることになるのである。(と自分を戒めている)